小径


世田谷区地域風景資産

季節の野草に出会う小径

世田谷区立船橋地区会館から烏山川緑道まで都立千歳丘高校のグラウンドに沿って300m続く。



千歳丘高校敷地内の小川

小径曲がり角の矢板•暗渠工事の跡と聞く


水路時代の名残り



「小径」の成り立ちと変遷

かつて千歳丘高校の敷地内を小川が流れ、烏山川(現烏山川緑道)に注ぎ込んでいた。水源は船橋1丁目春光幼稚園そばだったという。その後、小川はグラウンド外周の疏水となり位置を変えた。その後昭和40年代後半、烏山川が暗渠になったのと同時期に同じく暗渠となり、今の小径ができた。当時は中央に植え込みは無かったという。おそらく車よけのためだったのか、中央に植え込み地ができ、樹木が植えられ、地区会館前から烏山川緑道へ続くこの一本道は、周辺住民の良き散歩道となった。

2002年から小径周辺に集合住宅の建設が続き、小径には枝道がつながり、地域風景資産の小径が土の道であり続けることができるよう、世田谷区は整備工事をおこなった。

これら工事に会からの提案も盛り込まれ、かつての流れを模し3か所の枯れ流れが作られた。(2019年記)



小径周辺の記憶

小径の片側は、約1mから約2mの高台が続く。これは烏山川にせり出した舌状台地の名残で、縄文時代の遺跡が出土。炉の跡、土器などが出土している。小径のゆるキャラ、ハニワちゃん達はこれにちなんだもの。高台は元烏山川(現烏山川緑道)に沿って西方に続き、高台の方面には多くの湧水があり、中世の船橋では高台の足元一帯は大きな湿地帯が千歳船橋駅を含めて続いていたらしい。まさに一帯が水辺であった。



小径のマップ


土の小径で 出会うもの 出来ること


周辺で出会えた かつての生き物たち…聞き取りから